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9月1日 咽のイボ

ある時、咽がいがらっぽくなりました。風邪かなと思って鏡で咽の中を見ると、扁桃腺の上に白いぽっちりがあります。

「おわぁ、のどチンコの横にクリトリスができた!」

咽頭癌(見たことないけど)かもしれません。あわてて耳鼻咽喉佳に行きました。

大変混んでいて1時間ほど待って診察室に通されました。

「先生、咽の奥に白いイボが」

「えーっ、どれ?どれ?どれ?どれ? これーっ?!」

ジジイの医者にピンセットで思いっきりイボをつままれました。

「ひょれ、ひょれー」

「こんなの最初っからあったヤツをたまたま気づいただけだよ。」

赤面して待合室に行くと、受け付けに処方箋を渡されました。

咽のイガイガの薬だろうと思って、前の薬局に行って受け取りました。

帰ってよく見ると精神安定剤でした。

 

少ししてマザーが上京した時に咽を見せて言いました。

「かーちゃん、ここになんか白いのができたー」

「あはーっ、そりゃ癌かもしれんね、病院に行け。」

あんまりアテにならんナースかも。

 

8月28日 髭剃りの中の不思議世界

長谷川は丸型の電気髭剃りを持っています。でもT字カミソリが好きなので滅多に使いません。

あるとき半年くらい使わなかった髭剃りの刃を外すと、満杯に溜まっている粉末状の髭のなかに無数の虫がうごめいていました。本のページの間にいたりする白くて小さい(0.5ミリくらい)アレです。百匹以上はいたでしょう。

すぐにプラスチックのフタをして引き出しにしまい込みました。

さらに半年がたちました。

久々にフタを開けると、驚いたことに中の髭が綺麗さっぱりありません。虫も見当たりません。

「みんな食い尽くして散って行ったのかな。」

でもプラスチックのキャップから虫が出て行けるとは思えません。

回転刃を外すと、回転軸の軸受け穴の中に白いものが詰まっています。とんとん叩くとヒラヒラと落ちてきました。

体長3ミリほどの白い虫が。干からびて抜け殻のようになっていました。

そうか、こいつがみんなを食ったのか。

 

オーナーのジュース

だいぶ前のコミケ前日、長谷川は「月刊とり・創刊号」なる同人誌を編集した。

みんなでコピーに行き、20部ほど刷った。明日これが完売するといいな。

風邪気味だったが嬉しかったのでトンカツを食べに行った。

長谷川は、すり下ろしニンニクのたっぷり入った「ニンニクサンド・カツ」を注文した。

その夜、長谷川は激しく吐いた。風邪ぎみの身体がニンニクを拒否したらしく、胃が痙攣を起こすほどの吐しゃだった。ニンニクの臭いがさらに嗚咽をあおり、吐しゃはいつ果てるとも知れなかった。明け方には吐く胃液に血が混じっていた。

コミケは当然行けなかった。みんなが出かけた後、ひとり部屋で丸まっていた。一晩中トイレで吐き、咽喉が焼けついていた。水を飲むとまた吐きそうなので、炭酸が欲しかった。炭酸なら飲める、炭酸が欲しい。でも外に買いに行く体力は無い。咽喉が乾いて死にそうだ。

テレビの上を見ると、なぜかファンタ・グレープの缶があった。

そういえばオーナーが昨夜飲んでいた…むなしい希望とは思いつつも缶を手に取ると、なんと半分くらい残っている手応え。やったぁ!

あさましいとか考える余裕は無い。いっきにファンタを咽に流し込む、と同時に吐しゃ。

缶の中にはファンタ・グレープといっしょに十数本のタバコの吸殻が入っていた。

 

8月26日 大竹しのぶシンドローム

きくぞうがCD-Rの選び方を教えてくれました。

あるタイプのCD-Rは焼いている最中、同時に別の作業をすると、パワーを食われてエラーが出る可能性があると注意されました。

…でも大丈夫。僕にその機能が無いから。

僕は画像をダウンロード中は青いメーターが動いているのを「じーっ」と見ている男なのです。同時に「何か」はできない。

これは大竹しのぶが風呂に水を張る時、満水になるまで、じーっと溜まっていく水を見張る―というのと同じ病気と言えましょう。

そのうち少し進化して、風呂の水を溜めながら、ダウンロードをするつもりです。

 

8月25日 フグ死す(徳光曰く 「ホント無差別殺人だね」)

「強麺なさいよー、強麺なさいよー」

「待ち給え、ミスター・フグ!」

「誰デスカー、ユーは」

「そんな事はどうでもいい。聞くんだ。君の身体は重大な病に侵されている。東急ハンズなんかうろついていないで、早く病院に行きたまえ。」

「エッ、ソウイエバ、ココントコ微熱ガ…」

   一週間後

「コナイダハアリガトゴザイマシタ、押忍」

「元気になって何よりです。」

「ドーシテワカッタデスカ。」

「いや、なに勘ですよ。」

「医者ハ、アト二、三日遅カッタラ、手遅レ言ッテマシタ。ユーハ命ノ恩人ネ。」

「当然の事をしたまでです。」

「ミーハ、スイスデ力道山並ミノ、スーパースター。三兆円アゲマショー」

「ありがとう。アンディーと呼んでもいいかな。」

 

…という妄想を有名人(主に女性)が若死にする度にするのは、僕の心が病んでいるからでしょうか?

 

8月23日 幼稚園ブルース

私はおねしょうを早めに卒業した子でした。隣りのおばちゃんが「てっちゃん、いくちゅ?(何歳)」と訊くと「ちゃんとしゃべれ」と返すアダルトな幼児でもありました。しかし、そんな私が幼稚園に通いだすと、毎日のようにクラスメートの誰かが授業中オシッコを漏らし、泣きながら先生に連れられて行く光景を目の当たりにしました。

おいおい…起きているのに寝小便かよ。

そんなある日、幼稚園の一時限目が始まる時、ちょこっと尿意を感じました。

「まぁ、これならラクに授業中はもつな」と思いました。

すぐに藤井先生が来ました。「起立」「礼、おはようございます!」「着席」

イスに腰を下ろした瞬間、放尿が始まりました。

尻の下が温かくなりジョロジョロと床にたれます。一度堰を切った小便はとどまるところをしりません。たちまちイスの下に水溜りが広がります。私は自分の小便センサーのあまりの感度の悪さにちょっと放心状態でした。

隣りの席の宮崎さん(当時の長谷川の印象ではクラス一可愛い女子)が慌てて立ちあがりました。

「先生!長谷川君がオシッコしてます。」

私は先生に連れられて職員室に行きパンツを着替えました。その間ずっとエヘラエヘラ笑っていました。

帰りの送迎バスの中では右手にパンツ入りビニール袋を持っていました。

それから数日は「でも、俺、泣かなかったし…」と自分を慰めました。

 

8月22日 幼稚園ロック

幼稚園つながりで一つ。

大野幼稚園の私の同級生に吉岡君という子がいました。吉岡君はたいへんやんちゃな子でガキ大将でありました。

ある日吉岡君がマーくんを泣かせました。マーくんは大柄な子にありがちの草食獣のような大人しいキャラクターです。小型肉食獣の吉岡君はそのマーくんをコマで殴ったということでした。ちなみにこの「佐世保ゴマ」というコマはかなりの重量と強度があり、凶器としての使用は幼稚園ならずとも「どんアウト」です。さすがに先生も「これはマズイ」と思ったようでした。

藤井先生(ベテランのおばあちゃん先生)が吉岡君の腕をつかんだままコマをクラス全員に見せて言いました。

先生 「吉岡君はこのコマで人を殴りました。もしこの芯が当たったらどうなりますか?」

さくら組全員 「死にまーす」

藤井先生は、すでに叱られて相当しょぼくれている吉岡君とさくら組全員を外に連れ出しました。吉岡君を中心に30人が輪になりました。さすがに吉岡君もちょっと不安そうでした。

先生 「吉岡君は悪いことをしました。だからみんなで吉岡君に殴られたらどんな気持ちかわからせてあげなさい」

先生の命令で30人が同時に吉岡君に襲いかかりました。

激しく入り乱れる園児の中から吉岡君のわめき声が聞こえます。皆の肩越しに泣き叫ぶ吉岡君が何本もの手に引っ張られているのが見えました。幼稚園なので、ぐーでパンチをする者はいませんでしたが、みんなつねったり、引っ張ったり、引っ掻いたりしていました。かく言う長谷川も「義務を果たさねば」と人ごみを掻き分けて近寄り二、三度髪の毛や耳や手を引っ張りました。

何分か過ぎて先生が手を叩きました。

「はい、もぅいいですよーっ」

サッと輪が広がると真ん中で吉岡君がボロくずのようになっていました。服も半ズボンも脱げかけ、ドロだらけになってワーワー泣いていました。回りの30人は、みんな一仕事終えたという爽快感から、わりと楽しそうで、その対比が印象に残りました。

さてその後の吉岡君はというと、あいも変わらずガキ大将で、クラスの皆も変わりませんでした。幼稚園児なんてそんなもんだ。

 

8月21日 トイストーリー

8月20日の「メチャメチャイケてる」で何があったか。

舞台にはマットが敷いてあり、でかい積み木が散らばっている。天井からキラキラのバッジがぶら下がっている。観客は幼稚園児が2、30人。そこにトイストーリーの宇宙飛行士(バズだっけ?)の格好をした岡本と宮迫(雨上がり決死隊)が登場する。二人のバズ。条件は同じ。これで巨大積み木を重ねて乗り、バッジを先に取る競技をはじめる。

まず宮迫がちょっとおどけたポーズをする。笑う子供たち。

その時、岡村が園児に向かって叫ぶ。「オハーッ」

ワーッと反応する子供たち、みんな大声で返事をする。「オハーッ!」(「おはスタ」の挨拶)

あせる宮迫、お尻を振ったりするがハズす。「オハー」を連発しどんどん子供のハートをガッチリつかむ岡村。

矢部が「オハー」を禁止する。すかさず「オスー」と呼びかける岡村。(徳光説ではドリフの「オイッス」との融合)

子供全員が新しい「オスー」を大喜びで叫ぶ。(気に入ったらしい) 矢部もこれは止めない。

宮迫 「パクリやないか」

岡本 「パクリやないよー。(園児に向かって) なぁ!」

園児全員 「パクリじゃなーい! パクリじゃなーい! パクリじゃなーい! パクリじゃなーい!」

憎々しげに岡村を睨む宮迫。園児は岡村が動くたびに大はしゃぎ。

音楽とともに競技が始まる。二人は積み木を積むが、岡村が5、6個積んで上に登ったとき、宮迫はいきなり下の積み木をひっくり返す。バライティーとは思えぬ角度で墜落した岡村を二度三度と蹴り、踏みつける宮迫。

園児たちは目の前で起こっている事に、不快感を示す。

罵声を浴びせる子供、キッと宮迫を睨みつけたまま動かない男の子。二人の女の子は恐いらしく抱き合っていた。(それを見た徳光は「レズ!レズ!」と興奮する。)

岡村がダウンしているスキに今度は宮迫が積み木に登る。岡村が積み木に体当たりして宮迫が転がり落ちる。

今度はやんやの声援を送る子供たち。

岡村 「悪いのはどっちー?」

園児全員 「(宮迫を指し) あっちー! あっちー! あっちー!」

今や完全に悪役と化した宮迫は岡村をぶちのめし、ADにまで襲いかかってゆく。

 

…久々いいもん見してもらいました。

 

8月19日 僕は無差別殺人犯

あだち充は漫画「タッチ」において、人一倍お人よし、頭が良くて誰からも好かれる人物を創作し、キャラが読者に定着するのを待ったうえで、伏線を張り、周到に計画されたとうりに交通事故で死なせました。

これは連載開始前から準備された作者による計画殺人です。

作者は読者がキャラの死を悲しみ、泣くのを見てニンマリし、編集に「これがやりたかったんだ」と囁くのです。

でもこれではなんだか予定調和じゃないですか。もっと死は予測できないもの。

だから、もし長谷川が長期連載を得た暁には、ルーレットで「死人が出る」を決めようと思います。もちろん誰が死ぬかもルーレットまかせ。「なんでこんな奴が急に死ぬんだ?」という不思議感が出てかなりいい気がします。

「主役が当たりませんように!」とかドキドキするんだろうな。

 

8月8日 わくわく

マレーシアの元副首相が異常性行為で禁固9年とか。何をしたのか興味深々だ。

パゾリーニの変態傑作映画「ソドムの市」を想像するが、

…大したコトないんだろうな。ホモとかフェラチオとか。

 

8月7日 夢

黒澤君が生まれて初めて宝くじを買ったそうだ。

買ったとき、彼は「負けた」 と思った。「夢なんぞを買ってしまった。平常心ならば買わなかったはずだ。ここんとこ、ヘコんでたから」

でも当たるかもしれねーじゃん。

「もし当たったらどうするの。」

「投機しながら、自適に暮らしますよ。 長谷川さんは金持ちになったらどうするんですか。」

「ぼくは出版社をつくるよ。」

「自分の本を出す気ですか。」

エロ漫画雑誌 を出すんだ。」

「エロ漫画を描んですか。」

「いや、僕のフェイバリット・エロ漫画家を集めて、僕の個人的オカズ本を作るんだ。みうらじゅんみたいに。で、皆にもそれを売る。」

「ほー みんなに『ぼくの趣味を見て、どう?』 と問うわけですね。 ラインナップは誰です。」

「えーと、みやびつづるに気合を入れて効果音を減させて、友永和の絵を昔に戻させて、白虎丸と…」

「風船クラブはどうですか」

「鬼畜系は嫌だなぁ。」

「わりといいですよ。鬼畜とエロのバランスがですねー」

「作りたいなー、エロ雑誌」

 

8月3日 TVチャンピョン・プロモデラー選手権を見た

決勝戦 テーマ「勇気」とは?

狂気夫人イメージ 「お座り下さい、妊婦さん。」

 

長谷川イメージ 「先生!糞をもらしてしまいました。」

 

 

8月2日 子供国会

夏休みに全国の選ばれた子供が参議院本会議場に集まって行う子供国会。今年もやってました。

ですが「本物も子供にやらせた方が良いんじゃないの」との狂気夫人の言葉に僕は素直にうなずけません。

子供議員と「真剣10代しゃべり場」の出演者はぜったいクラスの中じゃあ厄介者だって。

国会議員にするんだったら子供よりいい人選があります。死刑囚。政策ミスや汚職をしたら即死刑。もちろん優秀な補佐官を付け、本人にも勉強させる。「オウム」の死刑囚なんか頭よさそうだし、根はマジメそうだし、奉仕精神ありそうだし、よく働くんではないでしょうか。

選挙は信任投票で、不信任が一定の割合を越えると首輪が爆破する。

プラトンの理想国家(人間を「徳」と「名誉」と「お金」が好きな人に分け、それぞれ政治家、兵士、商人にする)より現実性あると思うんですが、やっぱ駄目ですか。じゃあ漫画で描こう。

 

7月30日 四大文明はいつだ?

NHKスペシャル「四大文明」の四回目、黄河文明を録画していると部屋が揺れました。

すぐに番組が中断して、アナウンサーが地震速報を伝えます。

すぐに一時停止を押し、続きに備えます。

三宅島からの中継の最中に、また地震がおこりました。

その情報を伝えている現地の記者。

「あ、またまた今揺れました。」

速報の最中の速報の最中の速報。

リモコンを握り締めたまま、すでに40分。もしかして永遠にこのまま…

 

7月28〜29日 まーにあー

月とり編集作業中。テレビニュースでディズニーが一年後に公開する映画「パールハーバー」の予告編が流れました。

華麗に編隊飛行をするゼロ戦のCGを見て大連が言いました。

「ああ…真珠湾のゼロ戦は緑じゃなくて灰色なのに…」

 

翌日、編集を終えて植村君とワイフと新松戸にオープンした昭和ロマン館に行きました。

小松崎茂の作品を中心に松本かつぢやいろんな人の挿絵とイラストを集めた素晴らしい美術館です。館長の根本圭助さんは小松崎氏に師事したイラストレーターで「アクロバンチ」のプラモの箱絵も描いたそうで、質問すると親切に説明をしてくれました。

これは楽しいと回っていると植村君がモビルスーツの大きなイラストの前で立ち止まっています。

―「リックドム」 上田信(作)

植村君が言いました。「これリックドムじゃないですよ。これドワッチですよね。」

知らないけど…マニアは怖いなぁ。

ちなみに松本かつぢ氏の絵はよく見ると引き裂いたものを修復したものがいくつもありました。根本氏によると、作者が「このヘタクソ!」と言って破り捨てたものを奥さんが取っておいたものだそうです。

「この頃のイラストレーターはコンプレックスを持ってる人が多くて」

絵が可愛らしいだけに妙な迫力があります。いい絵なのにねぇ。

松本かつぢ

黒澤(注) はせがーさん、ドワッチじゃないよ。ドワッジ。DWADGEMS-09G ドワッジ、ドム最終生産型ホバーによる高速移動で他の地上用MSを圧倒したMS-09ドムシリーズは、リックドムの技術をフィードバックしたMS-09Fドムフュンフへと発展。これまで推進機として使用していた化学燃料ロケットを廃し、浮上推進の全てを熱核ジェットで行うようになり、これによってドムは高い陸戦能力を獲得…

 

7月27日 歌を作りました。

アラビアンナイト(オープニングテーマ)

砂漠を照らす月に吼え ブッ倒すんだアッバース朝

どこへ行くのか知らないが 帰るとこなどどこにも無いのさ 

くらえ!飛べ!ねろ!

鳥が導く不思議な世界 冒険求めてメノーグ目指す

ラフマーン・ビーム! ラフマーン・クラッシュ!

アッラーがやらなきゃ 俺がやる

二千年の時を越え バール神は絶好調

額に燃えるこのキズは 弟殺しの刻印なのさ

叫べ!黙れ!どっちだ!

アブー・ジァアファルの命を狙い アブドッラーをえぐるぜ目玉

ラフマーン・キック! ラフマーン・パンチ!

アッラーがやらなきゃ 俺がやる

下層市民の数が増え 俺の怒りは最高潮

頭の悪いヤマンバギャルの 人生論にキレるのさ

生むな!増えるな!減れ!

近所の自転車倒して遊ぶ ガキの両目の真ん中めがけ

ラフマーン・ドリル! ラフマーン・ボンバー!

アッラーがやらなきゃ 俺がやる

 

さぁー、みなさん、ご一緒に! ラフマーン音頭

王族生活20年 気が付きゃ一級指名手配 (あれー)

ユーフラテスで溺れかけ 三度の食事はニガウリよ (マジー?)

プライドだけでは食えやせぬ こんなことなら こんなことなら

焼肉食っても (ウマイヤ朝)

ウナ丼食っても (ウマイヤ朝)

日本国中 ウマイヤ朝〜

奴隷生活55年 気が付きゃ砂漠の放浪者 (ひえー)

盗みで腕を切られかけ 悪霊どもにとり憑かれ (ドヨヨーン)

忠義だけでは食えやせぬ こんなことなら こんなことなら

ラーメン食っても (ウマイヤ朝)

天丼食っても (ウマイヤ朝)

日本男児は ウマイヤ朝〜

戦場渡って40年 気が付きゃあだ名は「でぶモグラ」 (ぬおー)

空飛ぶサメに食われかけ 砂が肉ひだ まぎれ込む (かゆー)

強いばかりで痩せやせぬ こんなことなら こんなことなら

スキヤキ食っても (ウマイヤ朝)

カレー牛食っても (ウマイヤ朝)

日本全国 ウマイヤ朝〜

 

7月21日 足つったー

「ナポレオン」の原稿が出来たので朝10時半に潮出版に届けに行く。

飯田橋から帰りは歩いて水道橋、御茶ノ水、秋葉原、上野へと。途中「てん屋」で穴子丼食べて、ゲーム屋と本屋をのぞく。

ああ、毎月の至福の時。…しかし1万歩ほど歩いた上野の横断歩道の上で突然足がつる。

痛い痛い痛い。ふくらはぎが陥没したぁ。

左足をがくがく震わせながらびっこを引いて車道を渡りきる。

家に帰ってほっと一息。風呂を沸そうとしていると外でドテガシャ音がする。

団地の3階のトイレの窓から見下ろすと、二人の小学生が止めてあるバイクだの自転車だのを倒して遊んでいるではないか。

誰かのスクーターを蹴倒した後、徳光の自転車を押し倒した。

「ぐおらぁっ」と怒鳴ると、ビクッとしたまま、きょろきょろ見回している。よっしゃ、今のうちに降りてとっ捕まえてやっつけてやる。

ドアから飛び出して階段を降りようとしたら足がつった。痛い痛い痛い。

おどり場で足を曲げ伸ばししている空きに、小学生は逃げた。

ちくしょー、でも下で足がつったら、小学生にボコられたかも。

下の公園のベンチでしばらく足をマッサージした後、帰ろうと階段を登ると二段ごとに足がつった。

 

7月9日 小学生妄想

長谷川は「台風一過」を「台風一家」だと思っていた。

狂気夫人はネコじゃらしの先がある日ポロッととれて毛虫になると思っていた。

狂気夫人は自分には、かって兄と姉がいたが、生まれてすぐに死んでしまったと信じていた。

狂気夫人は削り節が熱いご飯やたこ焼きの上で動くのを、母親から「おばけ」だと教えられた。このことから削り節の名称を「おばけ」と思っていた。

狂気夫人は地球は自転しているため、夜、寝ている間、みんな天井に張りついていると思っていた。(太陽は上方にあり、重力は常に太陽と反対方向に働くという理屈らしい。)

長谷川は地球の重力が上向きに働いた場合(つまり世界の上下が逆さまになった場合)を想定して、どこを通って学校へ行くかという危機管理を常に行っていた。

勿論、東西南北のいずれかが下方となった、90度逆さまの場合も同様に行った。

ただしあまり厳密に考えると、長谷川の運動神経で通れるルートが無くなってしまうので、上向きの重力は人間のみに働くものとした。つまり路上駐車してある自動車は足場として使える。このため少年長谷川は路上駐車を歓迎した。

狂気夫人の友達はコンニャクは生前、海を泳ぎまわっていたと思っていた。

狂気夫人は今でも肉ジャガにマヨネーズをかけて食う。

 

6月30日 プロジェクトX

毎回、職人さん達のプロ意識と技術を見せてくれるNHKドキュメンタリー「プロジェクトX」は面白いなー。

窓際族がVHSを開発したり、社会的制裁覚悟で生体肝移植したり、パンダ飼育したり、青函トンネル掘ったり…ダム建設では1万キロワットにつき死者一人と言われているそうな。植村君は「カール・ルイスの靴を作った回がよかったです。」って言うけど、生憎その回だけ見逃しました。

通して見て、思うのは、昔の職人さんはやたらと異名をとっている、という事。

「虎の吉田」とか「マムシの中村」とか。

長谷川も大学時代呼ばれていました。「アザラシ」と。暑さに弱いデブの長谷川が、夏場よく部屋の真中でうつぶせにへばっているところからつきました。

植村君は「らくだ」かな。見た目がソレっぽいし、過酷な環境でも割と平気そうに生きてるもの。でも昔、コンサート会場で知り合った女の子達からは「あっ、ウナギ犬のお兄さんだー」と呼ばれてました。なんでだ?

 

6月29日 おたんこナース

おたんこナースを書いていて幼少時代のことを思い出しました。

長谷川は3、4歳まで祖母に育てられました。この祖母は浄土真宗だったと思いますが、その信仰をひたすら自分の血肉を透明にするのに使ったタイプの人でした。狂信ではなく、古い日本人の良い面が実現した人で、祖母は病気で腕を切断する際にも全く動揺を見せませんでした。

その人に育てられたのだから、とうぜん押付けられなくとも思想的な影響は受けます。お経すら憶えた幼い長谷川にとって極楽浄土は割と身近なものでした。

しかし、成長とともに科学と信仰はぶつかり、ある日マザーに質問しました。

「人に魂はあるの?」

マザーは即座に答えました。「ない!死んだら終わり」

いま考えても看護婦ってドライ。

 

6月27日 本屋にて

「カイジ」と「バトルロワイヤル」を立ち読みしに行きました。

アクマで立ち読みに行ったのであって、自分の単行本が並んでいるのを見に行ったのではありません。まさか!そんな!カッコ悪い!本当は狂気夫人が「行こう」とやかましいから。

でも一応せっかく来たのだから、見てみるか。…ありました。よかった、本当に出たんだ。

でも一番下の棚です。ここだと目立たないなぁ。

いろいろ悩んだ結果、平積みされていた「ホ○イトアウト」の単行本の上に重ねておきました。…いや、どうせ買う人あんまりいないんじゃないかと思ってさ。

 

6月25日 ゼルダーっ

ようやく64を購入し、ゼルダ(時のオカリナ)三昧。

狂気夫人もプレイしています。と、時々「うおおっ」と叫び声を上げます。ゲーム画面とは無関係に。

どうやらお腹の胎児がバタバタ暴れるのにビックリしているらしい。

震動パックが二つ。

 

6月21日 イスを着る人

誰しもマイ・フェイバリット・ポーズはあります。

長谷川はイスに座って仕事をする時、イスの前後を逆にして背もたれを腹に当てます。デブにはかなり楽な姿勢です。なぜ工業デザイナーはこのタイプのイスをデザインしないのでしょう。売れると思うんですが。

ところがパソコンデスクの前に置いてあるのはパイプイスです。会議室とかにある折りたたみ式のアレです。このイスで同じ座り方をしようと思うとパイプの中に両足を通し、パンツのように引き上げながら座ることになります。

女房が「私もネットやりたいから代わって」などと言われると、腰にイスをはめたまま部屋の中央までトコトコ歩き、そこで、じたばたとイスを下ろします。

「あっ…あれっ、イスが脱げない。」

「イスは脱ぐモンじゃないわよ!」

 

6月6日 パッチワークとは

長谷川マザーが「バネ指」という病気になった。

パッチワークを始めたのが原因だった。今まで鬼看護婦長として、禁止されているにもかかわらず、ヤクザが持ち込んだテレビを窓から放り投げる仕事をしていたのが(マジ)、引退して急に主婦のような仕事を始めたため、指がビックリしたらしい。

これまでパッチワークとは布の切れっ端を捨てられない貧乏人の仕事だと思っていた。漫画家がトーンが足りないから適当に接いでごまかすアレと同じだ。でも聞けば、有名なキルター(そう言うらしい)の作品は何百万円だと。最初はその辺の切れっ端を接いでたのが、凝りだすとイメージに合う布を探して回るのだ。貧乏人の節約術が芸術へと昇華されたのである。その話を聞いていた植村が言った。

「炊きたてのご飯を、あえてチャーハンにするようなもんですね。」

 

5月30日 ゴキブリの話

西山がホームページにゴキブリの話を書いていたので、僕も書きます。

大学の同級に松本さんという人がいました。ニ浪したので二つ年上でした。体重は多分百キロ足らず。踏み台昇降を息切れして、リタイアするというちょっと危うい人でしたが、女子の傍で平気でポコチンの話題をしたり、皆で回していたエロ本をザーメンで糊付けしたりということもあり、僕は変則無頼派として尊敬していました。

彼にはワンダフルな祖母がいました。このお婆さんはテレビのキスシーンを見て「わぁ、汚い。他人の唾なんか吸って、あんたたち、あんな事しなさんなよ」と言う潔癖症の夫人でありましたが、彼女には妙な特技がありました。普段よぼよぼしてるくせに、目の前にゴキブリが現れると、素早く親指でつぶすのです。しかもサッとゴキブリの頭だけを。さすが潔癖症。これに比べたら蝿叩きを振りまわしてゴキブリを追いかけまわし、連打連打で、ゴキブリの具(長崎では「ジゴ」)をそこら中に撒き散らす狂気夫人の不細工なこと。見習え。

さて漫画家となった僕はある日ゴキブリを無傷で捕まえました。その頃、乃美が知り合った漫画家(北海道出身)が、東京に出て初めてゴキブリを見たという話を思い出しました。彼は珍しかったのでそのゴキブリを飼ったそうです。僕も飼うことにしました。「ヤスユキ」と名前をつけ、透明のプラスチックの箱に穴を開けて水と生スパゲティーを一本いれました。ヤスユキは真っ白なウンコと、黄色いオシッコをしました。しばらく飼っていると、箱の片隅に釣鐘状の物がぶら下がっています。誤算でした。ヤスユキはメスだったのです。翌日ヤスユキは逃がし、箱は捨てました。

あれからヤスユキどうしたかな。

5月24日 カウパー氏につづけ

第一ちんちん汁は「カウパー氏腺液」、まん汁は「バルトリン腺液」(氏が付いたかどうか憶えていない)である。

カウパー氏とバルトリン氏(嬢、夫人?)はアカデミックな人達が見て見ぬフリをする人跡未踏の地へ足を踏み入れた。ふと自慰の手を休め、

「これ…なんだろう」と、おのれのちんちんを握ったまま、学者としての自分に舞い戻るカウパー氏の姿が目に浮かぶ。

かくして彼らの名は不滅となった。

まだ誰も研究していなくて身近なものを見つければ彼らのようになれるのではないか、と考えるに…あった!

半年とか一年に一度、咽喉の奥、痰(たん)がごろごろする辺りから出てくるやつ。うがいとか、かーーーっ、ぺっ、とした時に。てろりと滑らかな米粒大の黄色いタマで、指でコネコネと潰すと物凄い臭気を発するアレ。子供の頃は歯の隙間に溜まっていた歯垢が固まって出てきたと思っていたが、長ずるに及んでその起源は咽喉だと気がついた。それでもこれは自分だけの奇病ではないかと、世間からひた隠しておどおど暮らしていたのだが、ある日徳光氏がこれを口から出すのを見た。早速指で潰させ、臭いを嗅ぐと、うわあ、同じだ、こりゃ堪らん。

二人いて二人とも出すということは、世間の人も全員出しているに違いない。女房は「そんなの知らない」と言ったが、だったら彼女が奇病なのだ。でなかったら観察不足なのだ。そうに決まった。

ちなみに徳光氏はこれを「歯クソだま」と呼んでいた。歯磨きをしていない口臭を100倍に濃縮したような臭いから命名したようだが、そんな土着的かつ大衆的な名前では、学術書に載るわけないでしょ。そんなわけで今日よりコレを長谷川氏臭気体と呼ぶことにする。ん〜っ、苦情が出そうだから長谷川・徳光氏臭気体まで譲歩してもいいや。

みなさんもこれからは「わっ、長谷川・徳光氏臭気体が出た!」と言って下さい。

「あっ、歯クソダマだ」なんて言っちゃだめだぞ。

 

5月20日 デジカメ

徳光君がデジタルカメラを買った。

取材も増え、漫画家たるものこれくらい必要と思っての投資であり、カメラといえばアニ研の8ミリくらいしか触ったことのない経験不足を性能で補うため、十万円のもの堂々たるハイテクカメラとなった。ちなみにこの金額は徳光家の家具、電気機器の中での最高価格である。(彼のマッキントッシュは乃美からニンテンドウ64と交換で譲りうけたため、定価を数えるには当たらない。)

説明書はシステム手帳を思わせる厚さだった。

深夜、彼を訪ねるとカメラを頭上に掲げてしきりに何かしている。手元に説明書が開いてあった。

『ストラップの付け方。』のページだった。

「ここならわかるから…」

笑顔はすぐに真剣な目つきにもどって、「あれぇ…ここを通すんだろ…」と独り言をつぶやいている。

こっちがじっと見てるのに気づいて、慌てて口元に手をやる。

また、よだれを垂らすのでは…と心配したのだ。

3分後、ストラップは付いた。片方の向きが逆で半ひねりしていた。

 

5月5日 コミティアにて

コミティア会場でくら☆りっさの娘を見る。この間まで黙るか泣くかだった子供がしゃべるようになっていた。

くら☆ワイフが「サンタクロースの歌が得意だ」と言うので「唄って」と頼むと何やら唄い出した。が、どうもサンタの歌ではない。

くら☆ワイフが「ほら、突っ込んで」と言う。

「犯すのかな?」

いや、そうではなくわざと違う歌を唄って「突っ込み待ち」の体勢らしい。

「違うだろ」と小突くと「きゃっ、きゃっ」と喜ぶ。

帰って徳光に伝える。「あの若さでギャグのお約束を理解している。」

徳光は怫然として答えた。

「まず形から入るというのは如何なものか。形を学ばせるよりも先にギャグのクオリティーを上げるのが本来あるべき姿ではないか。そもそも若いのに老成したかのごとく絶妙の間でスタンダードな漫才をやる奴の気が知れない。中川家とか…」

ギャグに関してはうるさい男である。

 

続コミティアにて きくぞう篇

元日立社員のきくぞうは博学才穎、性けん介にして自ら恃むところ頗る厚い男である。

長く俗悪なる上司に膝を屈するを潔しとせず、退社して電脳世界を思うが侭にせんと欲した。

さて、徳光がきくぞうを評して言う。

「彼、義侠の徒なり」

「何故」と問えば

「ある時、佐賀大にAなる男がいた。Aは若くして家を出奔し、学生会館を住とし、壜を集めて食を得た。警察、これを怪しみて付近を聞きまわる。賎吏がきくぞう宅に立ち寄るに及んで、きくぞうは毅然たる態度でこれを大喝した。」

『否!彼は怪しむべき不善の輩にあらず。Aは我が友にして仁人なり。』

後日これを伝え聞いた徳光は「我未(いま)だ色を好みて徳を成さず。しかれども、遂に徳を好むこと色を好むが如き者を知る。」と感服した。

 

さて一日コミティアにて長谷川はきくぞうに問うた。「Aなる人、今如何せん?」

きくぞうが答えて言う。

「ああ…Aなら友達の紹介で就職して、その会社のお金持って姿をくらませたって聞いたど…」

「………あ…そ、そう。」

帰って徳光に伝える。徳光は佇立瞑目すること暫し、

「じゃあ、警察の方が正しかったのか」

 

好きなシーン

映画監督のトリュフォーは「華氏451」の製作日記の中で、これまで見た3000本の映画の中で最も好きなシーンは「雨に唄えば」の中にあると言った。

「グッドモーニング」の歌の終わりに3人の男女がソファーに倒れこむ。一瞬デビー・レイノルズのスカートがめくれ上がるのを、彼女の手がすばやくそれを抑えるシーン。ほとんど彼女自身、無意識でやったような数コマの映像だ。この中に「若い女性が下着を見せてははしたない」という恥じらいが見えて、もぉータマランらしい。世界的映画監督ともあろう者が、文学性など顧みず、そんなオタクぶりを公言しようとはアレだが…人間そんなもんよ。

長谷川が「ルパン三世・カリオストロの城」で一番好きなシーン

ルパンと銭形がオートジャイロを奪って城から脱出する。次元と五右衛門が追いつこうとする。「なんにもしねえで撤退かよ」的なセリフ。次元がリュックを車に放り込むが、この時カップラーメンがリュックから転げ落ちる。次元の手がすばやくラーメンをつかむ。

ルパンを救うために一瞬を争う時、食い意地のためか、カップメンにこだわりがあるのか、単なるアニメーターの遊びか、次元はラーメンを拾った。クールな次元のキャラとあいまって何やら可笑しかった。アニメーションは面白いなーと思った。(徳光によると次元がカップメンを食ってるシーンは箸の動きが変らしい。箸でふたをした時にラベルが見えすぎたのでふたのセルを外したのではないか、だそうだ。)

先日、NHKでジブリのドキュメンタリーをやっていた。新人が春巻きを食うシーンを何度も書き直しさせられていた。くわえた唇を歯から離して食い千切るところまで再現しようとしていた。そんなのいいからカップメンを拾えと思った。