日記9

 

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12月13日 ひとりでできないもん

一般的な幼児の例に漏れず、娘もNHK幼児番組を毎日見ている。「ひとりでできるもん」もだ。一所懸命なマイちゃんに対して日ごろ狂気夫人が「あーもぉ不器用な子ね!」と悪態をついていることに関しては、『30代にしては可愛い』という彼女のイメージを損なうので触れないでおく。今日のマイちゃんはケーキを作っていた。昔の苦い記憶が蘇えった。

小学生の時、女の先生が「冷蔵庫でキンキンに冷やしたバナナに溶かしたチョコレートをかけると、チョコがパリパリに固まって…美味しい―のよー。」と言った。それは美味しそうだ。

翌日、学校に行く前に冷凍庫にバナナを入れた。チョコを買って帰ってくると、バナナはカチカチになっていた。釘が打てる状態だ。なんとか皮を剥こうとしたが、剥けない。自然解凍をしたら、みるみる真っ黒になって、皮を剥くまでもなく、中はドロドロだとわかる。結局バナナを一本失っただけだった。しかし、まだバナナはある。

翌日、今度はバナナを皮を剥いて冷凍庫に入れて学校へ行った。

帰ってカチカチのバナナを皿に出し、チョコレートを鍋に入れた。湯煎などというやり方は勿論知らない。まだバレンタインデーなどという悪習のなかった頃の話である。強火にかけると、あっという間にチョコはひどい臭いを放つケシズミと化した。振り返ると真っ黒のドロドロになったバナナが皿に載っている。

母親が帰る前にクレンザーで鍋を洗ったが、焦げは完全には落ちなかった。最後のバナナだったので、バナナもチョコもそのまま食えば良かったと後悔しつつ、いいかげんな作り方しか伝えなかった女教師を恨んだ。

12月9日 変なのは誰だ。

カミさんがイベントに行って、女友達と話した。Kさんが父親の甘党ぶりを話した。

「うちのお父さんの実家では、トマトにお砂糖かけるのよ。」

「ええーっ、変!」 「すごいへん!」

「それにお餅にも、砂糖醤油をつけるのよ」

「…それは普通よ」

「ええーっ、長谷川さん、それは変よ!」

「変じゃないわ、お餅につけるのは砂糖醤油と、きな粉よ」

「きな粉餅は正しいけど」

「きな粉はご飯にもかけるわよね」

「かけないわよ!」

「そのきな粉にはお砂糖が入っているんでしょ」

「そうよ」

「えー、やっぱり長谷川さんは変よ」

「そうよ、だから長谷川さんはご飯にクリームシチューをかけるんだわ」

「そーよ、長谷川さんは変だから肉ジャガにマヨネーズをかけるのよ」

月曜深夜の「感じるジャッカル」(ホームチーム、中川家、シャカ)は面白い。

12月8日 突っ込み王

テレ東で「若手で笑っちゃいました」というお笑いをやっていた。ベテランとしてダチョウ倶楽部とバカルディー(サマーズかな)が出ていて、若手が気の利いたお土産を持ってきていた。

「さっきまで一緒に仕事してたんですよ」と、「小錦」と大きく書かれた横に五歳児くらいの小さな手形の入った色紙を渡す。

「意外と小さいんだー」と驚きながら、「地方で使おう」とダチョウが嬉しそうに受け取っていた。

アメリカザリガニの突っ込みを三村が「いい声だよな―」としきりに羨ましがってる。アメザリはおぎやはぎの突っ込みを「自分と逆タイプでいい」と言う。3人が突っ込み対決をした。

ダチョウがちょっと考えて、茶碗を胸に当てて「もんでぇー」と身体をくねらすや否や、「硬い硬い!」とアメザリが突っ込み、皆が「早いなぁ」と感心する。

ダチョウが座布団を頭に載せて「バカ殿じゃ」とやると、一呼吸おいて三村が「座布団じゃねーか…」と言って落ち込む。

ダチョウが靴を手にはめて「パカラン、パカラン」とやったのに矢作(おぎやはぎ)の突っ込みは、押し殺した声で「まずい、まずいよ、そーいうの!」

おぎやはぎ面白いなぁ。

12月4日 100円エロビデオ

今日はちょっと遠くのビデオ屋で100円レンタルだ。曇寒にも負けず娘と自転車でゴー。早速エロコーナーに入って選んでいると娘が走りだし、棚から棚へ駆けめぐる。こんな所でロリコンに捕まったら大変だ。捕まえて小脇に抱えて選ぼうとしたが、ギャーギャー騒ぎ出した。

「ちくしょう、可愛くなかったらお前のせいだぞ」と、大雑把に選んだ2本をつかむ。

カウンターに行くと娘を見た女店員たちが騒ぎ出した。「あら可愛いー」「きゃー可愛いーっ」「一歳くらいですか」

親父の手にはエロビデオが2本。振り返りざまキッズコーナーから「機関車トーマス」を取って加えた。

…弱い!人間はなんて弱いんだ!

11月29日 国会図書館にゴー

高校生の時、馬場くんという漫画を読まない友人がいた。

「なんで?」と訊くと、「昔、怖い漫画を読んだから…」と言う。内容を聞くと、昔オレが読んだ漫画だった。オレもショックでしばらく夢でうなされたヤツだ。

「おーおー、オレも読んでトラウマになったよ!それ」二人でその漫画の不気味さを話し合った。

先日ある掲示板にその漫画のことを書いた。

ずっと昔読んだ読みきりで、自分の周りの人が 人知れず宇宙人と入れ替わっているのに少年が 気が付いて、でも宇宙人だらけでヒトに言えない …という話、多分一峰大二さんだったと思うけど 。なんで気づいたかと言うと、隣りの人がナイフで 頭グサーっとやられるのを窓越しにシルエットでみた。 へんなナイフで、刺されると身体が崩壊して、宇宙人に なってしまう。最後はお母さんに駆け寄るとお母さんが 主人公の頭をグサー。探してるんですけど。

すぐにレスがついた。

ぎゃ!あのマンガを知ってる人がいたとは! タイトルは「西からのぼる太陽」。まちがいなく一峰大二です。 そう、包丁で額を刺されると、そこから皮がラッキョウみたいにべろりとむけて 異星人支配下の人間になってしまうんですよね。 町中の人が異星人に支配され、必死に逃げ回る少年が、西の地平線から のぼる巨大な円盤を見る場面があり、それがタイトルの意味です。 やっとの事で家に帰りついた主人公。しかし、迎えてくれた母親もすでに異星人に 乗っ取られており、ラストのコマは主人公の少年の額に包丁が刺さるショットでした。 私は小学生のころに読んだのですか、友だちの家で一度しか読んでいないのに、未だに記憶に 鮮明に残っています。 「デビルマン」「ススムちゃん大ショック」「劇画オバQ」「亡霊学級」「マーズ」 などと並んで、私にトラウマを残してくれたマンガです。

そーだ、そんなだ。やったぜ、タイトルがわかった。ついでに掲載誌も「冒険王」1974年お正月特大号だとわかった。こうなったら国会図書館に行って資料請求すれば読めるわけだ。うまくいけばコピーもできるかも。

で、行ってきました。作法がわからず右往左往したあげく、「ありません」だと。冒険王は欠番が多いそうで…あとは「まんだらけ」か…でもグラサンが高値をつけていそうだし…編集になってトラウマ漫画の企画を持って一峰さんの戸を叩くか。

11月17日 猛特訓

CBSドキュメントで脅迫神経症の特集をやっていた。汚染を恐れてシャワー室に引きこもり、一日12時間もシャワーを浴びる。わが子や母親まで汚いと感じる主婦が、必死で治そうとしていた。

インタビュアー 「次はどんな訓練をするんですか?」

主婦 「このショッピングカートを押すの」

インタビュアー 「いろんな人が触ってますね。」

主婦「ええ…汚いわ…」 主婦は恐る恐るだが、立派にカートで買い物をした。

インタビュアー 「次の訓練はなんです?」

主婦 「トイレに入って、手を洗わずに出てくるわ」

テレビを見ていた狂気夫人が叫んだ。「やめなさい!そんな特訓っ」

その後「ウチの娘と暮らせば良いのよ」と付け加えた。

―ウンコ風呂に入るということか?

11月11日 三千世界のカラスを殺し

娘を自転車に乗せて外出したが、なにやら娘のシートがボコボコしている。シートの一部は、買って早々破られたのだが、人が切った跡ではないので、たぶんカラスだろうと思った。(徳光の自転車のサドルはカラスに食い破られた。雨に濡れないようにスーパーのビニール袋を被せていたのを、ゴミと思ったらしい)…このボコボコはなんだろう。

そういえばしばらく前に気づいて、背中のツボ押しかと考えたような、でも変だ。さっそく破れ目から指を突っ込んでみると、丸いものがたくさん入っている。掻き出して見ると、炒めたウインナ‐ソーセージとドッグフードがボロボロ出てきた。

今度からカラスを見たら石を投げる!

11月11日 雄山

女房が友達と遊びに出かけたので、今日は娘と留守番。昼を過ぎたので、チャーハンを作る。

「心をこめて作りました。」とスプーンで娘の口に入れてやると、おもむろに右手を口に突っ込んで飯をつかみ、ぶわっと投げ捨てた。「あ、熱かったですか。」と今度はフーフーして入れてやったが、ぶわっ。朝ミルクをやっただけだから腹は空いているはず…とまた入れてやったが、ぶわっ。5分であたりは目も当てられない状態になる。用心して板間の台所で食わせてよかった。

腹減ってないのかな、と思ったらいっしょに出したカップヌードルは、ばくばく食ってやんの。 しばらくして、ちゃぶ台に挟まってじたばたしている海原雄山がいたが、笑って見ていた。

11月9日 NHK教育ドキュメント地球時間

の「ウォルト・ディズニー、夢の王国を作った男」・後編の最初の30分を見そこなった。おかげで前編のおわりでディズニー・プロが官僚化してまずい状態になったのを、どうやって改善したのかがわからない。

ディズニーが死ぬあたりは見れた。新聞のイラストで、世界中のみんながウォルトおじさんの死を悼んでいるのが表わされていてよかった。日本の偉い漫画家さんの分も考えてみた。うん、やっぱりヘアースタイルに凝らないとダメだな。おれも頑張ろう。

11月2日 十兵衛は近衛十四郎(松方弘樹の父)

投稿用アラビアンナイトを描いている時、日本映画を20本くらい見た。中にはヤバイのもあった。ニュー東映の「柳生武芸帖」。

柳生十兵衛と、お忍びでウロウロしているお姫様が、お互いの素性を知らずに同じ宿に泊まる。で相部屋になるのだが、喧嘩なんかして

「てめーこの線からこっち入んなよ!」 

「ふんっ誰が、そっちこそ!」

その夜忍者なんか襲ってきてがちゃがちゃになって…後日、十兵衛が見合いしろと言われて、会場に着いてもまだごねている。

「父上、私は見合いなんか嫌です」

同会場の端では姫ももめている。

「兄上!お見合いなんて真っ平ですわ。私には心に決めた人が…」

そして二人が顔を合わせ「ああ〜っ、あの時の!」 …おいっ、時代劇でまでやるかっ。って言うか、こっちが先鞭か。いやー、時代劇で見ると新鮮…ってことはなく、しょーもなかった。

11月2日 検診の日

痛い痛いのH歯科から「検診しろ」と通知がきた。

ここくらい歯垢取りが痛いとこもない。研磨機でぎゅんぎゅん歯だろうが、歯茎だろうが擦って行く。途中看護婦に話しかけられた先生は、看護婦のほうを向いて何やら指示するが、その間もギュイーンは歯茎や舌を擦りまわる。

奥歯の被せモノの下の虫歯を発見される。「初期治療しないと検診の意味ないですもんね。麻酔しませんから痛かったら手を上げてください。」痛いのですぐ手を上げる。「はい、がまんしてくださいねー。」うえーん。

11月1日 四コマでがっぽり

娘を見ているうちに四コマ漫画を描きたくなった。壁紙のまんまの絵。

とりあえず10ページ描いて、どうしようと考える。四コマは竹書房とかぶんか社とかになるのだろうか。でも普通の雑誌にも載っているし。…でとりあえず竹書房の本を買って、募集に送る。

よーし、チャールズ・シュルツも死んだし、スヌーピーの後釜狙うぞー。いがらしさんも「ぼのぼの」飽きたろう。そこんとこの漁場を、ちょっとくれ。

VESTA製・T−6521

…どこいったんだベスタ!

10月27日 パソコンのアレを増やせ。

うちのパソコンの容量(4ギガ)を増やすために40ギガのハードディスクを買った。黒澤教官の指導の元、ハードディスクを増設する。

「よし、付けるか!」といきなりパソコンの電源を入れ、教官に「なにやってるんですか」と注意を受ける。手を洗って静電気を取り、パソコンを開ける。セットして電源を入れるが、うちのパソコンは2、3年前のものなので40ギガのハードディスクを認識してくれない。

『なんですか、これ。40ギガのハードディスク?冗談でしょ』だ。

バイオスを更新しないといけないようだが、製造元に連絡しても、ホームページも電話もつながらない。つぶれたか撤退したらしい。「多分…これだと思いますが、確かなことは…」と、教官。チップの正確な種類もわからず、外国のホームページなのでダウンロードの場所も不確かだ。バイオスのインストールなので、一度失敗したらマザーボードがオシャカになる。

Win98を更新するとなんとか8ギガだけ認識してくれそうだ。

8ギガで我慢するか、マザーボードをかけて博打を打つか。悩んだ結果…「8ギガでいいです。」

結局、教官がDosモードでいろいろ打ち込んで、32ギガを使えるようにしてくれた。ありがとう、教官。

10月26日 バンチ賞金5000万に投稿。

晩飯を食って娘がウンチをした。風呂前だったので、シャワーで洗い落として、そのまま浴槽に入れた。

浴槽の中で、ぶくぶくとアタマを沈め、ぷはーと出て口からお湯を吹くと娘ちゃんはたいへん喜ぶ。そのとき娘が昨日ポリオのワクチンを受けて、「しばらくウンコにポリオ菌が入ってるから、オシメを替えた後はよく手を洗って」と言われたのを思い出した。

ん…ポリオって…小児麻痺か…んんんっ。

10月25日 対テロリスト

娘がなんでも壊す。飯をひっくり返し、本は破り、ビデオは引っ張り出し、デッキに異物を突っ込み、テレビの電源をカチカチと押しつづけ、熱い鍋をわし掴み、高いところによじ登っては転がり落ちる。

大事な物は棚の上に置くクセがついた。

パソコンをしている時にウンコがしたくなった。娘が部屋にいるので、慌てて開いているウィンドウを、全て上に移動して便所に駆け込んだ。ウンコをしていて頭の悪いことをしたと気が付いた。

9月16日 満一歳

娘の誕生日なのでケーキを買って、ローソクを立てた。徳光が服を買ってくれた。なかなか可愛らしい。今冬か来冬には着れるだろう。

が、一歳のチビにわかるわけもなく、ひたすら梱包の箱を噛んでいた。

さて娘に徳光はどう写っているのだろう。時々モノをくれる隣りのオジさんなどとわかっているとは思えない。そこで、これから娘の前では徳光を徹底的に無視することにする。すると娘は

「どうやら、あのメガネおやじは、自分にしか見えない妖精さんらしい。」

と、思うようになるのだ。娘よ娘、不思議少女になあれ。

9月15日 狂気夫人と恐竜

海洋堂の出来の良いオマケ付きの「チョコラザウルス」がどの店にも置いてある。大連が五つ買ったところ「プテラスピス」が三つでてきてがっかりだったらしい。

僕も買ったが、やはりプテラスピスだった。改造して「ブルーシティー」のプテラスピス号でも作るか。

狂気夫人はイルカみたいな恐竜と始祖鳥がでた。ただし狂気夫人は恐竜には全然興味が無い。オマケはあげちゃうか、ゴミ箱行き。なんと同梱のチョコキャンディーの味が好きなのだ。オマケなんか無くして、キャンディーをぎっしり入れてくれれば良いのに、と思っている。あわわ、ひえーっ。

8月21日  キングスフィールドみたいなもんか

娘が仕事部屋にやたら来たがる。本棚に並んだ本を全部どさどさ下に落とすのが好きなのだ。

仕事部屋に来るには玄関わきのダンボールの箱(同人誌の在庫)を避けて土間との狭い隙間を通らなくてはならない。レミング並みの自己防衛本能で、ブルブル震えながらダンボール箱をつたう姿はなかなか可愛い。

もしかして崖淵すれすれを歩くようなスリルが楽しくて来ているのかな?

8月17日 そんなもん

自転車を買った。子供カゴがハンドルの上に付いた安定の良いヤツだ。二万八千円くらい、と予想して三万円持っていったが四万円だった。ちょっとビビったが、この自転車を盗むヤツも少ないだろう。

これを買った日から、今まで乗っていた自転車(14年モノ)は

ボロの自転車で行ってくるねー」といわれるようになった。…昨日までただ「自転車」と呼ばれていたのに。あーあ。

 

 

 

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